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めっきを語る際、環境への影響は避けて通れない問題です。
水質汚濁や土壌汚染を招く六価クロム、乾燥用の有機溶剤(トリクロールエチレン)など…。これら社会問題化するような有害物質は、品質の維持に不可欠な存在でした。
もちろん、めっきの業界各社も、環境負荷の低減には絶えず取り組んできました。
中でもヒキフネは業界に先がけて、これらの問題の解決に挑戦してきました。環境を守ることは、地域に愛され、また現場の従業員の健康を守る絶対条件だからです。
お客さまのためにヒキフネは、業務を停止するのではなく、これらの有害物質の代替技術を開発する道を選びました。たとえば、六価クロムに替わる三価クロム、金属アレルギーのリスクを下げる白色合金「ユリジウム」、鉛を含まない無電解ニッケルなどなどです。当初は品質を犠牲にせざるを得なかった部分もありましたが、今では環境と品質の両立を実現しています。ヒキフネがISO9001/ISO14001の双方の認証を得たのにはそのような意義があります。特に、ISO14001取得後は、省資源・省エネルギーを継続しています。
一方で、めっきが環境にプラスの要因があるといえば驚かれるでしょうか。めっきは「究極の省資源技術」とヒキフネは考えます。
たとえば、ホテルやレストランでは、長いこと使い込まれ、傷ついたナイフやフォークなどを再びめっきすることで、新品同様に蘇らせています。めっきは、表面にわずか1/1000mmの厚みをつけるだけで、美しさ、機能性、加工性といった新たな命を素材に吹き込みます。
ヒキフネは、めっきの長所と弱点を理解した上で、環境にフレンドリーな会社でありたいと願って、努力を続けています。
ヒキフネが現在地・東四つ木に移転したのは1972(昭和47)年。地下に貯留ピットを設け、排水や廃液を全て処理するなど、当時から環境対策には力を注いできました。お客さまに愛されるのと同様に、地域から愛されることはヒキフネにとっての責任であると同時に存立の条件でもあります。
そこでヒキフネでは、1980(昭和55)年から毎年8月に「ヒキフネ祭り」を開催し、地域の皆様との交流機会を設けてきました。現在は町会の「ふるさと祭り」と共催となったこのヒキフネ祭りでは、社員が揃いの法被をまとい、手作りの盆踊り、金魚すくい、焼そば、かき氷などをお楽しみいただいています(もちろん従業員も楽しみにしています)。
既に開催31回を数えたヒキフネ祭りですが、子供の頃に体験した従業員が入社するといった出来事もありました。
他にも、小学生の体験学習に協力したり、地域の平和橋町会と合同での防災訓練を行うなど、地域との関わりを深めています。AEDの設置も含め、いざという時に備えています。
ヒキフネが2005(平成17)年に「葛飾区優良工場」、2008(平成20)年に「葛飾ブランド 葛飾町工場物語」の認定を受けられたのも、優れたものづくりだけでなく、このような地域貢献活動が評価されたことと受け止めています。
ヒキフネは雇傭の創出を含めて、東京・葛飾区になくてはならない、必ず社会の役に立ち、新しい価値を創り出す企業でありたいと願っています。




ヒキフネグループは、「めっき技術」(その加工と設計・開発)を通して豊かな社会作りを目指します。そして「やさしい地球環境」を作るための改善を続けていきます。
- 環境に関する法とその他の取り決めを守り、汚染を予防します。
- 省エネ、省資源に努めます。
- 産業廃棄物、化学物質(製品への含有を含む)を管理し、削減します。
- 「めっき」が「やさしい地球環境作り」に影響することを良く理解し、目的、目標を決め、見直しを行います。
2007年にISO14001取得後、特に省資源・省エネルギー活動に積極的に取り組んだ結果、3年間で使用量の大幅な低減に成功しました。なお、これらの省資源・省エネルギー活動は、PDCAサイクルに則った継続的改善を行い、全社的に共有しています。さらに、これらの活動は、環境負荷低減はもちろんですが、副次的にはコストの節減を通じて、お客さまの費用負担軽減にも寄与しています。
めっきは人的な「技能」に依存する比重がきわめて高い加工技術です。では、ヒキフネ製品の高品質を支える社員の平均年齢が30代前半であるといえば驚かれるでしょうか。
ヒキフネではめっきの作業工程の「見える化」を通じ、すぐれた「技能」を「技術」という知的資産として継承しつつ、迅速に人材を育成するよう取り組んでいます。たとえば、固有技術を迅速に身に付け、新たな技術を受け入れる能力を開発するために、専属の先輩社員が新入社員をサポートする「ブラザーシスター」制度。また、高等職業訓練校などの外部研修にも力を入れております。
このような、制度面からのサポートはもちろんのことですが、一人一人が技能を高められるよう、熱いマインドをもって自己研鑽を続ける文化がヒキフネにはあります。
「現代の名工」は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するものであり、1967(昭和42)年の創設以来、技能者の地位および技能水準の向上を図るとともに、技能の世界で活躍する職人や、技能の世界を志す若者に目標を示し夢と希望を与えてきました。

日本の製造業のおかれている環境は、日に日に危機的な状況が深まっています。
バブル時代に製造業は3Kと呼ばれ、若者がものづくりの現場から離れた上に、熟練技能者の高齢化、また厳しい経営環境の中、教育にも熱心に取り組む余裕がない等、技能の承継は著しく困難な状況です。そこで、国は製造業の基盤である「熟練技能」の重要さをあらためて認め、優れた技能を持つ熟練技能者を「高度熟練技能者」として認定する制度をつくりました。
「高度熟練技能者」とは「機械では代替できない高度な技能を駆使して、高精度・高品質の製品などを作りだすことができる技能者、または、機械が作り出す製品と同等以上の高精度・高品質の製品を作り出すことができる技能者」と定義されています。


































ヒキフネは毎年計画的に、国の技能士資格制度による「めっき技能士」を多数育てています。
この制度は、厚生労働省か職業能力開発促進法に基づき行う技能検定制度で、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的としています。
作業場に認定者が増えることで、お客さまの要求をミスなく的確に処理でき、お客様に「安心と信頼」をお届けしています。

帰郷するたび遊んだ場所に立つことが多くなりました。遊びが中心の毎日、刃物・鋸・栓抜きがセットになった万能ナイフは必需品でした。笹竹で杉の実鉄砲、チャンバラに使う木刀は桜の木を剪定し、ベーゴマはヤスリで中心を削り、ソフトボールの素材は芋幹を乾燥させ、水中鉄砲は、木材・鉄の棒・釘・ゴムひも…。ところが何時からか、空き地、川や土手や樹木が無くなり、遊びが外で出来ない環境が増えていました。さらに、ゲーム機は「家で遊ぶことが最高の喜び」と実感する子供達を増やしました。
遊びは意外と脳を使っています。観察力・創造力・感覚・先見・工夫力・アドリブ・忍耐力・段取り要領・集中力…が遊びの中に入っているから面白い。創造力の原点は遊びにありました。色々な遊びを通して色々な事を経験した人こそが、これからの中小企業を支えていく大切な人材になると思う今日この頃の私がいます。
遊びの経験はめっき現場でも役に立っています。パッキン破損、スチームの蒸気漏れ、タンクの液漏れ…。普通なら仕事が出来なくなりますが暫定処置を行い止める事なく生産を続ける事に生かしています。
私は、めっきの失敗を弊社においては誰よりも多く経験してきました。長い蓄積で困った時の引き出しも多くなって来ています。この不良はここを開ける。最近多い慢性不良はここを開ける。そんな感じで活用しています。予防処置にも有効です。経験は過去遭遇した不良の顔を覚えている(なんとなく似ている人だなと思う感覚。品物も顔があります)事が大事です。観察力のある人は改善作業や改善案をたくさん持ち、備えられると私は思っています。五感を鍛えると、見るコツがわかり、解決するまでの時間が短縮できます。これって凄いことです。
教育には愛情と時間をかけてきました。これからも継続していきます。お客様に喜んでもらうために。仕事が大好きな、経験と勘が命の私です。
仕事は楽しく、遊びは厳しく。
ヒキフネは経営理念に「全従業員が豊かになること」を掲げています。
金銭的な豊かさはもちろんですが、時間や知識、心の持ち方においても豊かな生活、豊かな人生を過ごすことが従業員に対するヒキフネの責任と考えています。
たとえば、食堂の壁には全員が「今年の目標」を掲出していますが、それは私生活に関わることでも全く問題ありません。その夢の実現をサポートするのも、「全従業員を豊かにする」ヒキフネの使命だからです。めっきの技能だけにとどまらない教育訓練もその一環です。
入社後5年(アシスタントは10年)勤続している社員を対象に海外研修を行っています。自ら企画し、協力しながら主体的に海外に行くことで、見聞を広めることが目的です。








2009年度は、社内外から専門家を招き、28回にわたって全社員対象の研修会を開催し、知見を高めました。


現在、幹部社員が月例で取り組んでいる「アクションラーニング(AL)」セッションとは、部門や役職を横断したチームのメンバーがALコーチとともに「質問」と「振り返り」のプロセスを通じて現実の問題に向き合い、ひとりひとり、そしてチーム、会社全体の問題解決力とリーダーシップを高めてゆく手法です。変化の激しい2010年代を乗り切る力と、会社の一体感をさらに高めています。

当社のように表面処理を業としている会社は、全国で約3000社、都内で約500社あります。 表面処理の分野は、装飾関連と工業関連に分かれますが、精密装飾めっきの分野で当社は、全国でもトップクラスの品質と生産規模を誇ります。1980(昭和55)年より開発部門を設置し、他社に先駆けた技術開発を推進していることで、あらゆる業界の表面処理を扱っております。 皆さんが手にするデジタルカメラ、携帯電話などの消費財の多くは当社が加工しております。
これからは、いっそう人的資源を充実し、市場ニーズにすばやく対応できる企業体質を強化していきます。 みなさんに求めるもの、それは未来への「情熱」です。

弊社は、創業以来、常に新たなめっき技術をいち早く導入し、また独自の方法を開発してまいりました。その度に現場へ導入するのですが、東京葛飾区という住宅が隣接する場所では、ラインを拡張するのにも広い場所を確保することが難しいのです。そのため、狭いスペースを有効利用したり、旧来のめっき装置を撤去して入れ替えしたりと現場やその関係者は苦労の連続ですが、必ずそれが事業化され収益をもたらしてきました。市場環境は常に変化し、弊社がそれに追従し変革できているのは人の対応力や組織力なんだと思います。人的能力と組織力の結合は、どんな変化にも対応できます。
昨年、平成22年度「東京都中小企業ものづくり人材育成大賞知事賞」の大賞をいただきました。創業以来、ひとづくりに取り組んできたことが今回の表彰に結びついています。これからも、変化に対応できるひとづくりのための制度やしくみも、必要に応じて変化していくことだと思います。
ヒキフネは、常に新しい価値を創り出す人材がいる会社です。
当社は平均年齢34歳。毎年新卒を採用していますので若いパワーに溢れています。
伝統あるヒキフネのめっき技能を受け継げる人を募集していますので、何か面白そうだからやってみようかという方も歓迎します。
もちろん経験者の即戦力も大歓迎です。
めっきに必要な技術は、化学、電気、機械がとくに重要です。中でもめっきの反応は目にみえないメカニズムを科学的に管理しなければなりません。
製造現場のスタッフとしての業務はもちろんのこと、常に新しい価値を創造する技術開発を担っています。
私たちと共に業界の最先端技術を造っていける情熱ある方を求めています。